ポイント
「副業税理士」を目指すにせよ目指さないにせよ、今の仕事とどう向き合っていくかは先のステップに進むためには非常に重要です。
今後はともかく、現状では「今ある仕事」のみです。「副業」を目指す場合、まずは「今ある仕事で自分の価値を高める。」事が重要だと考えます。
今ある仕事を軸に「副業」へと発展させていく場合はもちろんの事、転職する場合でも、今ある仕事への取り組み方は転職市場における自身の価値に多少なりとも影響を及ぼす筈です。
それ以前に、今ある仕事で自身の価値を見いだせない方が「副業」を目指すのは現実逃避的な意味合いが濃くなってしまいます。他人から見ても響きませんし、何もかもが上手くいかない事が予想されます。
今ある仕事で自身の価値を高めるに、まずは「今ある仕事をみつめる」所から始めます。
これは、以前記事にした「MRという仕事の将来性」と言った観点ではなく、あくまで「自分の仕事のクオリティ」と言った観点です。
この時点で簿記2級⇒中小企業診断士へと学習を進めていた私が「今ある仕事をみつめる」ため、PDCAの観点で考えた事は以下の通りです。
メモ
Plan-Do-Check-Actionのお馴染みの観点から自身の活動をみつめてみました。当時、所属していた会社ではPlan-Do-Seeと言っていましたが意味は同じです。私は当時、P(Plan)の部分に着目しました。
当時、医薬品の目標販売金額(病院と門前薬局からデータ会社を通じて実績が得られるので、それを基に翌期の計画が割り振られます。)ですが、おそらく全社的な売上計画から支店ごと、営業所ごと・・と割り振られ、最初の1月程度で各担当者に割り振られます。
これは当時、概ねどの製薬会社でも同じだったと思います。まあ毎回同じ流れでどの会社でも概ね同じようなので、特に疑問を持たずに計画を割り当てられている人が殆どであろうと思いますが、当時の私は以下2点について疑問を持ちました。
1.計画は個々の担当者が考える実現可能性と言うより担当者間のネゴシエーションで決まる。
過去の販売実績等を基に全体の金額は決まってくるのですが、その先の担当者間の振り分けが言わば「言ったもの勝ち」の世界です。
当時の私の職場では「大学病院>一般病院>開業医」で、更に年功序列的な面も色濃くあったので・・「若い開業医担当者」が割を食うことが多かったように感じました。
2.計画決定が遅い。
計画決まった後、チーム内で「じゃあどうしようか?」という話が始まりますが、この時既に最初の1か月が終わろうというタイミングになります。
6か月間の目標を決めるのに1月以上の時間を費やしているので目標に向かって活動するのは5カ月弱となり、目標達成の難易度を自ら上げてしまっているように感じました。
これらの課題を自分なりに解決するため、私は自身の来期計画を前年度末までに考えるようにしていました。
施設ごとの販売計画を積み上げていき、全体としてどれくらいの販売計画を達成できそうか予め決めておきます。そうする事で、
step.1 4月(場合によっては3月以前)から具体的なアクションを開始できる。
step.2 担当者間での計画割振りの際に達成可能性を含めた自分の意見を言いやすい。
という効果を得ていました。
今ある仕事に不満を感じたり、他の仕事や「副業」に興味を持つのは仕方の無い部分はあるかも知れません。ただ、今ある仕事をよくよく見つめてみると、「?」な業務が必ず存在します。
これを会社に提言したとして何かが変わるかどうかはその会社次第ですが、自分の行動を変える事はすぐにでも出来ます。
そして、今の仕事で出来るだけの事を行ったという思いが、転職や「副業」といった負荷を乗り越えるために必要となるのではないかと思います。
ポイント
教訓:まず、今の職場で出来る事を実行する。
現状、仕事でくすぶっている方は・・今その職場で出来る前向きなことをリストアップし、1つずつ実行していく事から始めてみては如何でしょうか?
職場での評価が高まったり、「副業」への道のりが開けて来たり・・良いこと有るかも知れませんよ!
*まだ私が税理士登録する前の2019年3月にUPした記事を修正して更新しております。