ポイント
自分なりの将来のドメインを決め転職をしましたが、転職後の仕事が思っていたのと少し異なっており・・。
ISOでは当時業界大手であったコンサルティング会社に転職後、ISO9001の審査員研修等を通じてコンサルタントへの第一歩を踏み出そうとしていました。
コンサルタントとして独り立ちするために必要なのは「理論」と「実践」で、特に「実践」を一日も早く得られるようOJT等を重ねました。
しかしながら、当時の私を取り巻く以下のSWOTにより、私の「実践」は予定とは違う方向に進む事となりました。
<当時の私(ISOコンサルとして)のSWOT>
ISOの審査員はその専門性によってコードが振られ、専門性のある業界を担当する仕組みとなっています。
コンサルの場合は特段の決まりはないですが、ISOの審査とコンサルは表裏一体なので、当然の如く専門性のある方に仕事が振られる事となります。
私には「薬剤師」という特徴があったので他の方との差別化は出来たのかも知れませんが、医療業界のISO市場はさほど大きくはないです。
そもそも、転職をする際に「自分のやりたい事」を考えましたが、「市場ニーズ」等は全く考慮していませんでした。
「転職する際には市場(顧客)から自分がどう見えるかを考えるべき。」という事を今回学びました。
さて、そんな私をどう活用するかという事を会社も考えてくれ、結果として当時流行となっていた「内部統制コンサル」のチームに入れてくれることになりました。
やりたかったISOとは異なるので戸惑いましたが、基本的な枠組みや商品構想にISOで培ったノウハウを使っているという事だったので「きっと自分の糧になる」と信じる事にしました。
当時、この会社のコンサルタントでは最年少でしたが、社内会議で司会をする等の機会を与えていただき、「一日も早くコンサルタントとして独り立ちする。」との想いで日々の業務に取り組みました。
結果、入社半年で当時の社長にコンサルタントとして認めていただき、上場企業の内部統制構築にコンサルタントとして関与させていただく事となりました。
当時の会社では担当に選ばれることを「アサイン」と呼び、「アサイン」されると自宅に企業情報等の資料一式が届く仕組みでした。
その後、この会社が日本から撤退するまでの1年半程度の間で10数件の上場企業に内部統制コンサルとして関与させていただく事が出来ました。
ISOのコンサルは、結局1件も経験できませんでしたが、
新しいコンサルサービスを皆で作り上げる喜びを知った事
上場企業のレベルの高い職員の方々とコミュニケーションを取れた事
コンサルとしての業務経験や成功体験を得る事が出来た事
人生最大級の業務負荷を乗り越えられた事
自身の仕事のやり方についてもより良い方法を考え実行できた事
等、この職場で得た経験は私の基礎となりました。
「やりたい仕事に出会うために」転職した結果、私が思った事は・・。
ポイント
自分が今やりたい事にこだわり過ぎず、与えられたチャンスに前向きに活動できた事が経験値となった。
自分のドメインは市場(顧客)側から考えなければならない。
今、「自分のやりたい事が出来ていない」と不満を感じながら仕事をしている方は、安易に転職するよりも、
はてな
自分のやりたい(そして市場(顧客)に求められる)仕事って何だろう?
今の職場で出来る事って何だろう?
と言った事を真剣に考えてみる方が良いのではないでしょうか?
意外と・・今の職場で出来る事が「やりたい仕事」につながっている可能性も少なくないかも知れません(何と言ってもかつて自分で選んだ職場なのですから。)。
ポイント
教訓:市場(顧客)の側から考える。
「自分の価値は市場(顧客)が決める」という発想で考えれば、想定外の仕事、興味の無い分野への取り組み方も変わってきます。「顧客目線で何かできないか?」という発想がチャレンジングな行動にもつながります。
*まだ私が税理士登録する前の2019年3月にUPした記事を修正して更新しております。