注意ポイント
あべのマスクに10万円・・。
こんな方におすすめ
- 政府が支給する予定の10万円を心待ちにしている方
- 10万円の課税関係について知りたい方
- 課税か非課税かで何がどう変わるのか興味のある方
この記事を作成している4月下旬時点でコロナウィルスの感染拡大
飲み会はおろか外出もままならない状況下、
1.あべのマスク
大量の血税が投入されてはいるものの、
本来用途とはかなり異なると思われますが、「インスタ映え」も期待できそうです。
参考
*記事作成時点で、ちらほらと届いている模様ですが、
2.10万円の給付金
色々な議論の末、「10万円の一律給付」
困窮度合いはさまざまなので生活困窮者に30万円・・
メモ
*収入が減った方に一刻も早く給付されると良いですね。
ところで、この「10万円の一律給付」ですが、税金はかからない(非課税)という事になりそうです。
一方、一部の方は「課税とすべき」という意見もあったので、
(1)そもそも何税の話?
今回は個人ごとに給付されるので、
年末調整やら確定申告やらをするのは「所得税」で、「住民税」
参考
*所得税は申告納税方式、住民税は賦課課税方式です。
ですので、以後の話は「所得税」のみのお話で進めていきます。
(2)課税にする場合の計算方法は?
所得税における所得の種類は(なんと)
なお、課税を主張する理由は「所得の再分配機能(つまり、
①雑所得の意義(定義)
メモ
*雑所得とは、
一方、「一時所得」という考え方もあるかな、と思います。
②一時所得の意義(定義)
メモ
*一時所得とは、
生命保険の一時金や福引の商品など、いわゆる「ラッキーパンチ」が該当します。
住宅関連の「すまい給付金」もこれにあたりますね。
識者が「雑所得」を主張するのは、
(3)計算方法は?
①雑所得
こちらは給与所得や事業所得といった他の所得と合算して税額を計
①一時所得
(収入金額ーその収入を得るために支出した金額-最大50万円)×1/2で計算します。
そして、「ラッキーパンチ」
10万円を貰った年(順調にいけば令和2年)
(4)給与所得者の特例
給与所得が主で一定の人*は、
参考
*詳細は割愛しますが、
よって・・
ちなみに、個人事業主は「事業所得」で、上記のような特例がないので・・10万円が雑所得だと、しっかりと所得税がかかります。
(5)給与所得者が10万円に課税される場合
(4)の通り、
給与所得者が確定申告する場合というと・・。
ふるさと納税
医療費控除
住宅借入金控除(1年目)
などが代表的なところでしょうか。
これらの確定申告をする場合の課税関係を解説してみます。
(6)課税関係
関連
*給与収入500万円、社会保険料70万円、専業主婦あり、
①給与収入・・500万円
②給与所得控除・・500万円×20%+54万円=154万円
③給与所得・・①-②=346万円
➃所得控除・・70万円(社会保険料)+38万円(配偶者)+ 38万円(基礎)=146万円
⑤課税所得・・③-➃=200万円×10%-9.75万円= 10.25万円
これに10万円の給付金が雑所得扱いで入ると、
⑤’課税所得・・210万円×10%-9.75万円=11. 25万円
で、1万円が増税分となります。
関連
*所得税は超過累進課税で、所得がもっと大きければ増税額も大きくなります。
(7)ふるさと納税はやるべきなのか
ふるさと納税を4万円実施した場合で検討します。
➃’’所得控除・・146万円+(4万円-0.2万円=3. 8万円)=149.8万円
⑤’’課税所得・・(210万円ー3.8万円)×10%-9. 75万円=10.87万円
申告しない場合が10.25万円で、+0.
メモ
*給与収入が大きくなれば実質負担額も増えると思われます。
返礼品が寄付額の30%とすると、4万円×30%=1.
まあ判断は各家庭にお任せしますが・・微妙な感じになっていますね。
(8)医療費控除はやるべきなのか
こちらは単純に控除額と増える額との比較で良いです。
医療費控除は、
(9)住宅ローン控除はやるべきなのか
こちらは、
メモ
*ここまで解説をして思ったことを最後に・・。
所得の再分配も大事ではありますが、それ以上に「分かりやすさ」
まあ、