注意ポイント
相乗効果と似た概念になりますが、両方の仕事を同時に進められるようなアクションを取る事が出来れば非常に効率が良い訳です。
「二刀流型」で副業・兼業を始める場合、今ある仕事と副業・兼業で全く関連の無い仕事をする場合は、単純に業務量が2倍となります。
実際の所は通常の2倍働くのは大変なので、結果として副業・兼業は今ある仕事より少ない時間(収入)となりがちです。
そこで、「二刀流型」の一番のネックである「会社勤めをしている時間」をどう使うのが有効なのか考えてみました。
「1粒で2度おいしい。」時間の使い方が出来れば副業・兼業での可能性は格段に広がります。
ぎりぎりアウトかぎりぎりセーフか・・是非ご評価ください。
1.昼休みを活用して副業・兼業を行う。
昼休みの1時間(職場によっては45分)を副業・兼業に充てるという考え方です。
メールチェックからWeb会議、近ければ現地訪問も可能と言えば可能です。
昼休みは労働基準法上の休憩時間に当たり、「労働者が権利として労働から離れることが保障されていなければならない。」事になっています。
他の人も思い思いの活動をしていますし、近場で働く方であればいったん自宅に帰ったりもする時間なので・・これはセーフと考えます。
昼食時間が減るので健康管理面での不安があるのと、会議室など業務に係るスペースを使うのは難しいかも知れません(周囲の目を含め、職場環境にもよる)。
2.今ある仕事にも役立ちそうな研修動画などを勤務中に視聴する。
「全ての道はローマへと通ず。」的な発想で考えれば、勉強は全ての業務にとって役立つものと捉える事も可能かも知れません。
さすがに税理士の更新研修を今いる企業の就業時間内に受講するのは難しいですが、グレーゾーン(=視聴OK)な研修内容は存在する気がします。
私の場合、今ある仕事=コンサル、副業・兼業=税理士なので、例えば業務改善関連の内容であればどちらにも関連しますね。
3.今ある仕事の営業活動のついでに税理士事務所の営業も行う。
恐らく全ての職種では多かれ少なかれ顧客や他業者の方との接点が有ります。
これはブログで記事にしたとおり、支部面接でも質問されましたが・・税理士業務を会社勤務中にやるのは税理士法の観点からも微妙みたいです。
逆に、今いる企業の名刺に「税理士」と印字する程度は認められるそうなので・・あくまで「さり気なく」営業活動を行う分にはセーフと言える・・ように思います。
まあ、あまりTPOをわきまえずに営業活動を行っても却って逆効果だと思うので、そういった意味でも「さり気なく」が大事ですね。
4.今ある仕事の勤務時間外イベント(飲み会など)で営業活動を行う。
これは主として今いる企業の職員への営業活動となります。
活動自体は勤務時間外なのでOKですが、今いる企業の職員に営業してもあまり効果は期待できず、自分の副業・兼業に対する周囲の見る目が厳しくなるようなリスクも有りそうです。
名刺を配って「HPクリックしてね。」等のSEO対策程度であれば効果は期待できますが、自分との人間関係を検討の上で配布する相手を決めたいですね。
5.今いる企業をモニター先として活動を行う。
今いる企業にもよりますが、例えば中小企業であれば「会計freeeをこの会社で使ってみても良いですか?費用は私が負担します。」と言えば首を縦に振る社長も少なくないかも知れません。
そして許可を取ってしまえば、勤務時間を利用して会計freeeの操作を習得したり疑問を解決する事ができます。
ついでに他の顧客の会計処理も・・というのはダメですが、上記のようなモニターなら勤務時間を有効に利用でき、かつ今いる企業もメリットを享受する事が出来そうです。
書いていて思ったのですが・・私の所属する企業でも活用できそうな考え方なので真剣に考えてみましょうかね・・。
6.今いる企業を顧客にする。
勤務中に副業・兼業を堂々と、大手を振って行い、しかも報酬まで貰えるという「この項(本記事)における究極型」がこのパターンです。
私の場合は副業・兼業が税理士事務所なので、今いる企業の会計・税務・・は規模的に全く無理で、単発のセミナーも「税理士業務」ではないので会社員として実施できる(副業・兼業の収入にはならない。)という事で・・私はこのレベルには達する事が出来そうには有りません。
まあ、可能性のある人は限られていると思うので、一度自分にその可能性があるかを確認しておけば良いかと思います。
いかがでしょうか?
上記のうち、実施可能で今いる企業の許可が得られるようなものと「有給休暇」を組み合わせて副業・兼業から最大限の果実を得られるよう工夫しましょう。
注意ポイント
今ある仕事と副業・兼業で「一緒に出来る業務」があれば一つにまとめ、「今ある仕事と副業・兼業を同化させる。」イメージを持つことが副業・兼業と言う名の果実を大きく成長させる。
メモ
*次章「二刀流を実現させる」は、開業後に(二刀流を実現すると共に)随時掲載していきます。
すなわち、この企画は一旦ここまでです。